八ケ川排水機場更新事業の概要
1.事業名
県営農村災害対策整備事業 八ケ川地区
2.事業期間
平成28年度(2016)~令和5年度(2023)
3.事業費
総事業費 18億円
4.事業費負担割合
国:55% 福井県:25% 市(福井・坂井):20%
5.排水機の種別・規格と口径
横軸射流ポンプ口径および台数 Ф1350 出力 280 ㎾ 2台
吐出量 4.10 m3/秒/1台 計 8.20 m3/秒
【参考】
① 管理水位
排水機場運転水位 EL 2.7 m
警戒水位(現場待機) 1.7 m
② 管理者
管理者 河合春近土地改良区(排水機操作、点検)
但し、福井市防災体制に編入済であり、福井市管理の排水樋門と一体的に操作を行う
③ 水位計について(福井土木事務所設置)
八ケ川排水機場から上流約300mの高江橋欄干(県道福井三国線)に設置済
設置水位計概要
河川水位計 |
国土交通省 危機管理型水位計 準拠 電源自立式 通信機能搭載型((ソーラーパネル付き) |
九頭流川支流 八ケ川 河川水調査研究 |
産学官漣 ・福井土木事務所 ・河合春近土地改良区 ・山田技研株式会社 |
設 置 者:山田技研株式会社 住 所:福井市花堂南2-5-12 電 話:0776-36-0460 設置期間:令和元年9月~ |
【更新前の旧排水機場の概要について】
(1)旧排水機場の事業名
県営八ケ悪水地区 福井石川地域特殊排水事業
工期 : 昭和37年度(1961)~昭和41年度(1966)
事業所 福井県福井耕地事務所
(2)事業概要
地区の概要
この事業計画地域は、福井市、坂井郡春江町(現坂井市)および吉田郡森田町(現福井市)の一市二町にまたがり、その樹液面積は886haに及ぶ。
福井県の穀倉地帯である越前平野の南西部に位置し、地区の南部および西部九頭流川の右岸に位置し、地勢は平坦で、南東方向から北西に緩い傾斜を持った田地帯である。
事業実施概要
本八ケ悪水路は、越智越前平野南西部にあたる坂井郡春江町(現坂井市)吉田郡森田町(現福井市)および福井市(旧河合村)の小中江上流部722haの排水と福井市二日市町地籍において合流する、坂井郡春江町針原東方を流下する北川支線315haの排水を、福井市二日市地籍および坂井郡春江町地籍の地堺に流下し、九頭流川に排水するものである。
本地区一帯は、昭和23年(1948)六月の福井震災により、その排水路は崩壊し、排水路勾配は不整となり、加えて付近田面は平均約40cmの地盤沈下を生じた。当面の問題とし、いわゆる原形復旧完了後、地下水位の上昇は、付近の田畑を強度の湿田と化し、自然排水は極度に悪化し、少量の降雨にすら湛水被害(年間7,900石減産)(約111ton)を生じるという悪い状況を現出した。
ここに旧に優する事業の実施が地元より熱望され、福井石川地域特殊排水事業として、昭和37年度より着手され、5ヵ年の長年月を経て昭和41年度に完成されたのである。
計画
1.排水路本線 延長4,278.5m
(施工方法)コンクリート板柵工およびコンクリートブロック積護岸工
2.北川支線 延長1,146.5m
(施工方法)コンクリートブロック積護岸工
3.排水機場 1ヶ所
排水機(新設)横軸斜流ポンプ口径1000粍2台
4.排水樋門 1ヶ所
排水樋門(更新)
鋼製スルースゲート(2,600mm×2,400mm×2門)
上記のとおり1~4に大別し工事を実施する。
事業の年度割区分表
単位 千円
年度 | 事業費 |
全体 | 315,05 |
昭37年度 | 15,876 |
昭38年度 | 82,718 |
昭39年度 | 23,055 |
昭40年度 | 78,959 |
昭41年度 | 114,451 |
事業計画概要総括表
科目 | 内容 | 事業費負担区分 |
総事業費 | 315,059 千円 | 国 157,529 千円 (50%) 県 78,765 千円 (25%) 地元 78,765 千円 (25%) 計 315,059 千円 事業の期間 着工 昭和37年 完了 昭和41年 |
受益面積 | 886 ha | |
集水面積 | 1,037 ha | |
主要工事 | 排水機1ヶ所 排水樋門1ヶ所 排水路5,425m |
|
反当事業費 | 35,559 千円 | |
減産防止石数 | 7,900 石(約110 ton) |
事業内容
排水路
延長 | 排水面積 | 排水量 | 構造 |
5,425 m | 1,037 ha | 13.92~4.3 m3/秒 | 雑割石積、コンクリート板柵工、コンクリートブロック |
排水機場(施工 昭38)
工種 | 型式 | 規模 | 計画基準 |
排水機 | 横軸斜流ポンプ | 口径 1000mm 2台 | 排水量 130m3/mm 全揚程 4.4m 回転数 3.7m ポンプ効率 82% 手動蝶形弁 2台 遊星歯車減速装置 2台 配電盤 高圧受電盤 1面 電動機盤 2面 低圧併用盤1面 |
補助機械 | 真空ポンプ1台 | ||
電気機械設備 | 電動機 | 三相交流誘導電動機 (6600V~60∞~4P)130KW2台 |
排水樋門(昭41)
型 式 | 規 模 | 計画基準 | |
スルースゲート | 制水門 2門 (2.6m×2.4m) |
水密方式―四方水密 巻上装置―電動兼手動方式 操作方式―遠方及び現場両操作 |
揚程 2.6m 電動機出力 3㏋ 電動昇降速度 0.5m/min以上 |
水路付帯構造物
名 称 | 個所数 | 名 称 | 個所数 | 名 称 | 個所数 |
排水口工 | 8.3 | 掛樋工 | 8 | 合流工 | 2 |
橋梁工 | 33 | 掛樋工 | 11 | 終末工 | 2 |
排水機場の管理体制